2019年秋、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズさんの別注商品として限定数量製造されたブラックラフアウトレザーの6インチ丈ラウンドトゥのブーツです。ユナイテッドアローズさんの創業30周年記念として作られ、商品の品番も創業年である「1989」となっている貴重なアイテムとなります。

1905年に創業したレッドウィング社は、創業間もない時期より6インチ丈のラウンドトゥのブーツをベーシックなワークブーツとして製造していました。この6インチ丈のラウンドトゥのブーツが長い歴史の中で進化を遂げたものが、クラシックラウンドです。

まず1940年代後半に、それまでくるぶしの両側の二枚の革をカカト部分で縫い合わせていたものを、くるぶしをカカト側から柔らかく包み込む一枚革としたシームレスバックとし、足当りが柔らかで軽快なつくりとしました。1953年にはソールに、その前年にレッドウィング社が初めて男性用のワーク・ハンティングブーツに取り入れて大きな反響を呼んでいた、白く底が平らでクッション性に富むトラクショントレッド・ソールを用いたものが発売となりました。どんな路面でも履きやすく疲れにくいこのブーツ#766は、その後アメリカで長い間販売されていましたが、1984年に終売となってしまいます。日本市場ではこの#766をベースとした#8165や#8166、#8167が1980年代より販売されており、定番スタイルとなっています。

その定番スタイルがBEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSのテイストを纏い誕生したのが、この#1989です。ブラックラフアウトレザーの6インチラウンドトゥである#8174を元に、白いソールやステッチ、シルバーのハトメ等を全てブラックに統一しました。そして、一番の特長はハトメとスピードフックの数です。通常は＜ハトメ4個＆スピードフック3個＞のところ、サイズを小さいものに変更しピッチを詰め、＜ハトメ5個＆スピードフック3個＞にすることで、よりシャープでスタイリッシュな印象になっています。また、通常のブラック・アビリーンのラフアウトレザーに強めのブラシをかけ、毛足が長い雰囲気を出しています。