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2024/10/10

WILL YOUR WINGS Vol.1 〜父から息子へ〜

それぞれの“WILL YOUR WINGS” Vol.1
髙野絢史郎×髙野真実


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現状を打開し、自分らしく生きることに挑むすべての人を称賛する取り組み「OUT OF FASHION」。

その枠組の中で、この10月から「WILL YOUR WINGS」が始動。
耐久性に優れ修理できるRED WINGのブーツだからこそ可能な、 親から子、師匠から弟子、友人から友人など、次世代に受け継いでいく取り組みである。
単純に“モノ(=RED WING)”を受け継ぐだけではなく、その人の“想い”を受け継いでいくことが本キャンペーンの大きなテーマ。

そんなWILL YOUR WINGSを体現するひとり、福岡パルコ店ストアマネージャー髙野絢史郎とその父髙野真実に話を聞いてみた。

■プロフィール

父:髙野真実(猿まわし芸人)
1,000年以上続く伝統芸能「猿まわし」。そのパフォーマーを37年続ける猿まわし芸人。芸人名は「真八」。大のRED WINGファン。

息子:髙野絢史郎(福岡パルコ店ストアマネージャー)
大学卒業後、アパレル業界でキャリアをスタート。福岡パルコ店オープン時からのスタッフであり、現在は同店舗のストアマネージャーを務める。


(真実さん(左)と福岡店ストアマネージャーの絢史郎さん(右))



家族と出かける何気ない日常には、いつもこのブーツがあった



― 本日はお時間いただきありがとうございます。今、絢史郎さんが着用されているブーツが真実さんから受け継がれたブーツでしょうか?


息子・絢史郎:
はい。そうです。ちょうど今日リペアから戻ってきたばかりで、久しぶりに履けて嬉しいです。

(真実さんから受け継いだ 6-INCH CLASSIC MOC / STYLE NO. 8179)



― エイジングが進んでいて非常に味のあるブーツですね。真実さんはこちらのブーツをいつ手に入れたのでしょう?

父・真実:
1998年の頃です。もう26年前ですね。
RED WINGは若い頃から憧れで、いつか購入したいと考えていました。その日は東京出張中で、観光で立ち寄った上野・アメ横のショップで、当時憧れていた藤原ヒロシさんやNIGOさんが着用されているこのブーツを見つけ、思わず即買いしました。手に入った時は本当に嬉しかったのを今でも覚えています。
今は何足も所有していますが、実はこれが私のファーストRED WINGなんです。家族と出かける何気ない日常にはいつもこのブーツがありました。

(家族写真の数々。真実さんの足元には受け継いだRED WINGのブーツが)



― ファーストRED WINGを息子さんが今履いているというのは、なんだか胸が熱くなりますね。そんな愛用していたこちらのクラシックモックに関して、お気に入りのポイントはありましたか?

父・真実:
まずはルックスですね。革の質感、色のバランスがお気に入りです。
次に、長く着用したからこそ刻まれる味。そしてなにより長く履ける耐久性です。
若い頃は、家族で出かける際、デニムパンツやチノパンツはもちろんですが、レザーパンツに合わせたりなどして様々な合わせ方で楽しんでいました。
今は年も取ったので、若い頃の様に攻めた服装はしなくなりましたが。笑

(気さくな人柄の真実さん)


受け継いだRED WINGは僕の憧れだった



― 長く履けるところ、そしてどんな服装にでも合うところはRED WINGのブーツの魅力ですよね。そんな愛着のあるファーストRED WINGを絢史郎さんに受け継いだのはいつ、どの様な理由からでしょうか?


父・真実:
絢史郎が古着屋に勤めていた時です。10年前くらいかな。
昔から「好きなことをしなさい」と伝えてきたのですが、そんな絢史郎が興味のあるファッション業界に入ったことをきっかけに、夢を切り開く息子への手向けとして受け継ぎました。

― そういった経緯で受け継いだのですね。受け継いだ側として絢史郎さんは、その時どの様な思いで受け取ったのでしょうか?

息子・絢史郎:
この受け継いだRED WINGは僕の憧れだったんです。
お金がなくて購入できなかった学生の頃は、父の目を盗んで、出かける際によく借りたりしていました。笑
そのため父がこのブーツを受け継いでくれた時は、恥ずかしくて言葉にできませんでしたが、内心すごく嬉しかったことを覚えています。
父にとってのファーストRED WINGでもありますが、実は僕にとってもこのブーツがファーストRED WINGです。

(父と息子が育てあげた26年選手。丁寧に靴紐を通していくことも長く履き続ける秘訣)



― 真実さんのファーストRED WINGが、絢史郎さんにとってのファーストRED WINGというのは、さらに胸が熱くなる話ですね・・!そんな受け継いだブーツですが、絢史郎さんは普段どの様に着用していますか?

息子・絢史郎:
26年前のブーツですが、未だ現役で、例えば雨など天候の悪い日でも履くことができるので、どんな時でも僕の足元にはこのブーツがいます。
父から受け継いだブーツであるとともに、RED WINGの代表的なアイテムなので、履く時は自分のマインドを楽にさせてくれる、そして強くさせてくれる存在です。
僕の様々なモチベーションを上げてくれる、相方の様な存在です。

(撮影当日はあいにくの雨模様。そんな雨の日でも履けるのがRED WINGの魅力)



― 絢史郎さんがこの様に履いてくださっている訳ですが、このブーツを見て今どう感じますか?

父・真実:
あの時の憧れは今も変わらないです。やはり格好良い。エイジングが進み、ビンテージ感が強くなったと感じます。
自分の好きだったものを、能動的に使ってくれることは夢の様な話です。親冥利に尽きます。
いつかまた手元に戻ってこないかなんて思います。笑

息子・絢史郎:
いつかもし生まれたら子どもに受け継ぎたいと考えていましたが、確かにまた父に受け継ぐというのもありですよね。10年後とか。
父から息子、そして息子から父にさらに受け継いでいくということもやってみたくなりました。
さらに父から僕の息子になんてことが起きたら最高ですね!笑

(真実さんの元に再び戻る日も近いかもしれない)


感謝とありがとうの気持ちを忘れないこと



― そういう受け継ぎ方もありですよね!改めて今のお話をお伺いする中で、本当にお二人は”WILL YOUR WINGS”の体現者だと感じました。実際ここからこの取り組みがスタートするわけですが、こう広がったら良い、こう盛り上がったら良いなどご意見はございますか?


父・真実:
RED WINGは頑丈なので、長く履くことができますし、履くほどに味が出てきて、どんどん愛着の湧くブーツです。これは、履いたことのある人しか体感できないことだと思います。
WILL YOUR WINGSを通して、長く履くことの魅力が様々な人に伝わると良いなと考えています。
僕の周りでは他にもRED WINGの愛用者がたくさんいて、時々RED WING談義に花を咲かせるのですが、そういった幸せの輪が広がっていって欲しいです。

息子・絢史郎:
受け継ぐ先には色々な人がいると思っていて、僕みたいに元々RED WINGに興味がある人だけとは限らないと思います。
父が好きで興味のない息子に受け継ぐという場合もあるかもしれない。
ただそういったことをきっかけとして、RED WINGに興味を持ったり、親子や師弟関係の会話が広がったり、人と人がつながっていく取り組みになったら良いなと思います。
知れば知るほどRED WINGは面白く、僕の様に元々興味があっても、今日戻ってきた様にリペアして長く使えることも知りませんでしたから。



― 今、絢史郎さんからもお話にあがりましたが、このWILL YOUR WINGSはモノだけではく人の想いや心を受け継いでいくことが大きな柱にあると感じています。そんな人の心にフォーカスした時、お二人の受け継ぎたい/伝えていきたい思いはありますか?

父・真実:
当たり前かもしれませんが、感謝の心、ありがとうの気持ちを受け継いでいきたいです。
人生は楽しい時だけでなく、辛い時、苦しい時が必ずありますよね。そんな時、家族や友人にその思いを共有することで、気持ちが軽くなったり、前向きになることもあるはずです。
そんな支えてくれる人がいてくれることに対して、感謝とありがとうの気持ちを忘れないことが大事だと思います。
よりしっかり楽しい時を楽しめる様に、その気持ちを忘れないでいてほしいです。



息子・絢史郎:
僕は父からの思いを受け継いだ息子として、そして福岡店のストアマネージャーとして、足を運んでくださっただけでも、お客様に対して感謝とありがとうの気持ちを大切にしています。
このストアにいるスタッフにもそういった気持ちを大切にしてもらいたいですね。お客様と会話し、RED WINGに関する知識を一つでも持って帰っていただくことも、一つの受け継ぎ方なのかなと思います。もしかしたら、その知識がその人の家族や友人との会話のきっかけにつながるかもしれませんから。

最後にもう一つ。
RED WINGだけではなく、「身につけるアイテムを手入れして長く使うこと」をいつか生まれるかもしれない子どもに受け継いでいきたいですね。
こういった考え方も、父から受け継いだ様々なことの一つです。
僕が受け継いだ26年前のこのブーツが今も現役であることが、なによりの証明かなと思います。







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