WILL YOUR WINGS Vol.2 〜父から息子へ〜
それぞれの“WILL YOUR WINGS” Vol.2
土堂響生×土堂雅之
土堂響生×土堂雅之
現状を打開し、自分らしく生きることに挑むすべての人を称賛する取り組み「OUT OF FASHION」。
その枠組の中で、この10月から「WILL YOUR WINGS」が始動。
耐久性に優れ修理できるRED WINGのブーツだからこそ可能な、 親から子、師匠から弟子、友人から友人など、次世代に受け継いでいく取り組みである。
単純に“モノ(=RED WING)”を受け継ぐだけではなく、その人の“想い”を受け継いでいくことが本キャンペーンの大きなテーマ。
今回もWILL YOUR WINGSを体現する親子として、大阪店スタッフ土堂響生とその父土堂雅之に話を聞いてみた。
■プロフィール
(当時のタグを残した貴重なサンプル。大阪店にて是非チェックを)受け継いだRED WINGは青春時代の相方
― RED WINGのブーツは育ててこそ良さが引き立ちますよね。そんな愛着のあるファーストRED WINGを響生さんに受け継いだのはいつ、どの様な理由からでしょうか?
父・雅之:
響生が高校生の頃です。私と同じく私服の高校に通っていたので、響生もその頃からファッションに興味を持ち始めました。よく私のクローゼットやシューズボックスを物色しており、様々なアイテムを貸したりしていました。その内の一つがこのRED WINGです。
明確にいつ受け継いだというわけではなく、気が付いたら響生に受け継がれていた形になりますが、自分の憧れのブーツを気に入って履いてくれていたので、親として嬉しかったですね。
ただ当時はこのブーツを含めて、様々なアイテムが響生の元に渡ってしまい、着るものがなくなり痛かったです。(笑)
― そういった経緯で受け継いだのですね。響生さんにとってこの受け継いだRED WINGはどの様な存在でしたか?
息子・響生:
受け継いだRED WINGは青春時代の相方です。
高校生の頃、YouTubeや映画を見て、アメカジと出会いました。そういった様々な映像で知ったアメカジのアイテムが父親の部屋にはあり、その中の一つがRED WINGだったんです。
そのため僕にとっても、このRED WINGは憧れのアイテムでした。当時はスニーカーブームだったことから、周りでRED WINGを履いている友人もいなかったため、履いている時は優越感を感じていました。(笑)
どんな天候でも履けることがこのブーツの魅力の一つなので、雨の日なども気にせず、四六時中履いていましたね。
― 青春を共に過ごしたブーツなのですね!現在も変わらず履いているのでしょうか?
息子・響生:
ちょうど9ヶ月前くらいから大阪店で働いていますが、それからはエイジングサンプルとして店内にディスプレイしています。
父と僕が20年以上履き続けたブーツであることから、購入を検討されるお客様に対して、長く着用を続けるとこれだけ味が出るという“教科書”の様な使い方をしています。
― 響生さんが今ではRED WINGで働かれており、受け継いだブーツをディスプレイとして活用している訳ですが、雅之さんはどの様に感じますか?
父・雅之:
私の憧れが息子の憧れにもなり、そして今こうして息子が働いているのを考えると、何かご縁があったのだと感じます。
親子で27年間にもわたり着用を続けてきたブーツが、お客様に対する生きた教材となることは感慨深いですね。
実際に様々なお客様に見てもらい、自分もRED WINGを育ててみたいと思ってもらえると嬉しいです。
人と人との対話を大切にする気持ちや姿勢を後世にも繋ぐ
― 最後に”WILL YOUR WINGS”についてです。この取り組みはただモノを受け継ぐことだけでなく、人の想いや心を受け継いでいくことが大きな柱にあると感じています。そんな人の心にフォーカスした時、お二人の受け継ぎたい/伝えていきたい思いはありますか?
父・雅之:
全ての仕事において言えることかと思いますが、私のいる建築業界でも、人の手を介さない機械化やデジタル化が進んでいます。ただ建物は最終的に人の手でつくりあげるものです。
関わる様々な人達の努力の積み重ねで成り立っていると言っても過言ではないかと。
そのため私達はお客様と職人の間に立つものとして、人と人の対話を何よりも大切にしないといけないと考えています。部下など若い人に対しては、「あなたの仕事だからやります」とリスペクトされる人間になってもらいたく、言葉や行動、姿勢を受け継いでいきたいです。
息子に対しても、同じく商品を売る人間として、そういった気持ちの部分を継承していければと思います。
30年、40年と時が経ち、さらにデジタル化が進んだとしても、人と人との対話を大切にする気持ちや姿勢は後世に繋いでいかないといけないと考えています。
息子・響生:
僕はWILL YOUR WINGSの取り組みがあったことで、家族との思い出を振り返ることが出来ました。
先程父からの話にもあった通り、父は単身赴任も多くあまり家にいなかったことから、育ててくれたことに対する感謝の気持ちが正直薄かったんです。
ただこの取り組みをきっかけに、家族のアルバムを見返したりする中で、育ててくれたことへの感謝の気持ちが湧き出てきました。僕や兄弟が小さかった頃に母が綴っていた日記も出てきてこっそり読んだのですが、すごく感動しました。
今両親に対しては、育ててくれた感謝の気持ちでいっぱいです。
この取り組みを通して、人から人へ繋いでいく想いの大切さに気付かされたので、たくさんの人にも繋ぐ想いや受け継ぐことの大切さを知ってもらいたいですね。