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2024/11/05

「冬の装いに馴染むメンズライクな濃色ブーツ」
エディター小林 文が紐解くRED WINGの魅力 Vol.2

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「冬の装いに馴染むメンズライクな濃色ブーツ」
エディター小林 文が紐解くRED WINGの魅力 Vol.2

ファッションエディター小林 文が、体を張ってRED WINGの魅力を解説するこのコラム。Vol.2も再び青山店へ。ピックアップした4足を冬版セルフスタイリングでお見せします。


【HISTORY】
1905年、「足に合うレザーシューズを」という真摯でシンプルな想いのもと、アメリカ・ミネソタ州の小さな町レッドウィングシティに第一工場を構えてスタート。狩猟や鉱山労働など“働くための靴”として、絶大な信頼を寄せられる。その後、日常靴としてもひろがり、ファッションラインのウィメンズは2016年から。実は昨年就任したアメリカ本社のCEOも、日本の代表も女性!製造や材料、工程までアメリカ国内にこだわる、創業時から変わらぬメイドインU.S.A.ブランドです。


Vol.1の夏のブーツに続き、今回は秋冬バージョン。肌寒い季節は、ブーツが足元を温めてくれるだけではなく、ボリュームのある素材にも躊躇なく合わせられる自由度の高さも魅力です。

今回青山店でピックアップしてきたのは4足。さっそくセルフコーディネートとともにご紹介します!


【STYLE NO.3605】
6-INCH CLASSIC MOC / CLOVE ACAMPO


【STYLE NO.97370】
COTTON BLEND RAGG CREW / OVER-DYED BLUE



まずは、前回も紹介したブランドの定番シリーズ、クラシックモック。新色の「クローブ・アキャンポ」。赤みのあるミルクチョコレートのようなブラウン。(屋内と屋外で撮った写真の色味が違って見えるのですが、上の屋内のほうが正しい色味に近いです。)

こっくりしたカラーが季節的にしっくりきますし、ソールの色もシックでいい。Vol.1で紹介した同シリーズは白で爽やかだったのに対し、こちらはブラックなので重厚感あり。足元がぎゅっと引き締まります。

着こなしはつい先日5年ぶりにパリを訪れた際、左岸サンジェルマンの通りで出会ったムッシュをそのままコピー。目の前を歩くその男性は30代くらい、私と同じか少し若かったかも。ベージュのステンカラーコートをバサッとあけて、デニムシャツと同色のデニムパンツ、足元はブラウンのスエードブーツ。とっても素敵でした!

ベージュ✕ブルーは春夏でもする組み合わせですが、この赤みのあるブラウンが入るだけでぐっと季節が深まることを教わりました。

紐を上まで緩みなく締め、太めのデニムの裾をしっかり被せる。「太めボトム✕RED WING=カジュアル」となりそうですが、逆に紐の半分がパンツの裾で隠れるため、ブーツの土っぽさが薄まる。スニーカーくらいの気楽さで、案外細身ボトムと合わせるよりもきれいめに履けるのでは?と新たな発見でした。メルシー、ムッシュ!

(ちなみにソックスもRED WINGのオリジナル。青山店で試着した際にソックスをお借りしたのですが、厚手素材がブーツとのあたりをやわらかにしてくれる!と感動した逸品です)


【STYLE NO.3366】
IRON RANGER / BLACK BOUNDARY



こちらは初めて紹介する、「アイアンレンジャー」というシリーズ。もともとアメリカ・ミネソタの鉱山地域で働く人々のためのブーツなので、硬めのレザーに加えつま先が二重になっている(重い石から守ってくれる)のが特徴。ソールも「モックシリーズ」のラバーとは異なり、グリップ力に優れた硬派なソールです。

コーディネートは“大人のグッド・ガール”をイメージしたモノトーン。“大人の”というのがミソです。これがもっともっと細身のレースアップシューズだったら⋯、ポインテッドトゥのレースアップだったら⋯、きっと物静かな“いい子”になりそうなもの。でもこの硬派な佇まいがそれを防いでくれる。来年40になる紛れもなく大人な私には、いい子ぶりっこせず(笑)、このくらいちょっと毒気があったほうが、年齢的にも帳尻が合う気がするのです。


【STYLE NO.3412】
CLASSIC CHELSEA / BLACK CHAPARRAL



紐がないサイドゴアタイプもRED WINGなんです。意外ですよね?くるぶしの丸い骨が隠れる程度の高さで簡単に履けるから、子連れでバタバタする日もノールック、立ったままひょいと履いてそのまま歩き出せます。スウェット✕グレースラックスの“紳士の休日”コーデの仕上げとして。ローファーよりもシンプルなつま先を演出してくれます。


【STYLE NO.3375】
6-INCH CLASSIC MOC / ORO LEGACY



そして、前回同様、大定番「クラシックモックシリーズ」のオロも。キャメルと白(ソール)のコントラストがはっきりしているのが特徴的。カジュアルな見た目だからこそ、夏は黒ワンピのハズシとして投入したのですが、冬バージョンは真逆の発想で、カジュアルの代表ボトム、チノパンに合わせて。このカジュアル✕カジュアルの合わせは個人的にはなかなかの冒険をしたつもり。⋯だったのですが、いざやってみると、自分で言うのもなんですが、めっちゃイイ!笑

ポイントは、ブーツにまず目がいきそうなところを、ざっくりとしたニットで上半身にも注目を分散させる。そうすることで、チノパンとブーツのカジュアルさがいい意味で目立たず、全体がじんわりなじみます。

最後に、白のコットンレースのスカーフをラフにキュッと巻いてアクセントに。「レースなんて女のものでしょ?」なんて無粋なことは言わない、北欧の男の子風(イメージ)です。



自分でコーディネートして、自分で着て、自分で書いてみて思ったのですが、想像以上にいつもの私の地味色多めクローゼットに合う。足元に重み、ボリュームが欲しくなるこれからの季節にもぴったりです。

青山店店長・石井さん曰く、「スエードも表革も雨や雪に強い」とのこと。ますます季節的に心強いではありませんか!

秋冬でしっかり履き込んで、靴を足になじませて、春、少しやわらかくなったブーツを履く⋯なんていうのも素敵な計画なのでは?と妄想中です。



【NEWS①】
「WILL YOUR WINGS」
耐久性に優れ修理できるRED WINGのブーツだからこそ可能な、親から子、師匠から弟子、友人から友人など、次世代に受け継いでいく取り組みが10月からスタート。
単純に“モノ(=RED WING)”を受け継ぐだけではなく、その人の“想い”を受け継いでいくことがテーマ。「WORN TO 〇〇、LEFT TO 〇〇」と誰から誰へ引き継がれるかタグに名前を記して、ブーツの内側に縫い付けるサービスを開催中。詳しくはこちらへ

【NEWS②】
先日イタリアで開催された「Fendi Women’s Spring / Summer 2025 Fashion Show」のランウェイにて、FendiとRed Wing Heritageのコラボレーションブーツが初披露。開発チームはFendiチームと共に、15種類のユニークなクラシックモックを#Fendiss25のために製作。伝統と創造性を融合させた価値観を体現したアイテムは、2025年春、Fendiから商品化が予定されている。



【PROFILE】
AYA KOBAYASHI
Instagram↗︎ @kobayashi_bun

1985年生まれ。ファッションエディターとして、主婦の友社『GISELe』や講談社『mi-mollet』などで編集・執筆中。お笑いライターとしても活動。一児の母でもある。

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