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RED WING

青山店

173cm

レッドウィングが誇る
三大【ラフアウトレザー】のお話
・伝統の【アビレーン】
・便利な【ミュールスキナー】
・機能の【モハヴェ】

どうも、おじいです。
レッドウィングのラフアウトって魅力的だよね。
一般的に、この革はスエードって呼ばれることが多いけど、レッドウィングではラフアウトって呼んでいます。
スエードの靴って柔らかい靴が多いから、履き込むとクタクタになってエイジングというより、くたびれた感じの雰囲気が勝ってしまうんだけと、うちのラフアウトレザーは厚さと腰があって履き込んでもしっかりと型を保ちながら味が出てくれる。
それが汚れても格好良く見える要因の一つなんだよね。

先ずは、画像のブーツに使われている「アビレーン」と呼ばれるレザー
1959年に発売されたペコスローパー#1188用に開発されたという話があり、初期のラフアウトは「Laredo」と呼ばれる、今よりも黄土色に近い色目からスタートしました。
皆さんがイメージするアビレーンは、今回おじいが履いているベージュ色の#8833かな。
その他に品番#8208Dのダスティローズというカラーで、ベージュとピンクの間のような色が特徴のブーツも有ります。

先ずはアビレーン
油分をほとんど含んでいない革なので、最初は足なりに革が曲がらず硬いのですが、履き込むほどに靭やかになり柔らかくなっていきます。
頑張り甲斐のあるレザーですね。

次に紹介するレザー・「ミュールスキナー」は、履き込んで味が出たアビレーンをイメージして作られた革になります。
品番#8083や#3190に使われている革になります。
アビレーンをベースにオイルを染み込ませて深みを出しています。
そして自然なユーズド感を出すために、靴になってからバフ機という回転ブラシが付いた機械でワックスを加えながらムラ感を出し、更にラフアウトの毛足を寝かせています。
手間のかかる革だからそこ、この雰囲気が出せるんですね。
新品で履いても、履きおろし感が少なく合わせやすい靴です。
履き込むと寝ている起毛面が起きてきて、よりワークブーツの雰囲気が出てくるのも楽しいポイント。

最後にモハヴェ
品番#8881に使われているレザーです。
このレザーは強い防水機能を備えたハイテクラフアウトレザーです。
皮を鞣す際に、シリコンを含む特殊な液を入れることで、革の通気性を確保しつつ防水性を持たせる革を開発することが出来ました。
これも革を自社で開発出来るタンナーを持つレッドウィングの強みの一つだね。
しかも、このモハヴェレザーはアメリカの軍用靴に採用されています。
モハヴェはサンド・オリーブ・セージという3色が作られているのだけど、全て軍靴の指定レザーになっており、機能面でもアメリカ政府お墨付きということ。
何故なら、レッドウィングのラボで水に対する耐性を保証するため、15000回もの屈曲検査や浸透率検査を行い、合格したレザーのみをモハヴェレザーとして支給しているとのこと。
レッドウィング社の自社製品に対するプライドが伺えます。

また、3種類とも表革を裏返して使う肉厚なラフアウトレザーになるので、自然と靴の中が一番丈夫な銀面になります。
外側の起毛が外部からの衝撃を和らげるクッションの働きをするため、表革の靴よりも丈夫だという説が有るとか無いとか・・・。

蘊蓄が長くなってスイマセン。
長文読んでくれて有り難うございます。
スエードの靴を探している貴方。
完成された形と丈夫な作り、修理しながら永く付き合える本物のブーツ。
ここに有ります。

アビレーンは、防水スプレーを全体に吹きかけてから履き始めると汚れが付きにくくお勧めです。
あとは簡単にブラシをかけて、たまにクリーナーバーで擦って部分的に汚れを落としてもらえれば格好良く育ちます。
スムースレザーのブーツのエイジングが一段落したら、次はラフアウトを育ててみては?

宜しければお店に来て履いてみて下さい。
自分のサイズがわかる方はオンラインストアでもどうぞ!
エイジングの楽しみの幅を広げていきましょう。